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2022参院選 ネット流通量調査結果(4月度)

概況

公示が6月22日になると言われている2022年参議院選挙について、4月末時点で各党が公開している候補者名のネット上の流通量調査を行った。今回の集計期間は4月1日から4月30日となる(※調査対象)。
候補者名の流通量を合計した政党スコアでは、「NHK党」が12万回超でトップとなり、2位「自由民主党」に対しダブルスコア以上の開きとなった(※グラフ1)。
この要因は、同党が擁立した「れいわ新選組」代表「山本太郎」との同姓同名候補である(※引用)。

要因と解説

調査時点では「れいわ新選組」の党公式サイト内「次期参議院議員選挙 候補予定者」一覧には「山本太郎」の名前はリストアップされていない(代表としては掲載されている)。
同氏は4月19日時点で参院選に立候補するために衆議院議員を辞職していることから候補者とみなす向きもあるだろうが、この調査では対象を「政党が公開している候補者」と定義しているため、本調査における集計からは除外した。

候補者別トップ10(※グラフ2)を見ると「山本太郎」だけで119,644回あることから、純粋に「NHK党」だけの候補者名を集計するとわずか1,136回=ネット上の存在感は全政党中最下位水準であったが、奇策とも言える同姓同名候補の擁立によって一石を投じたことになる。
なお、次回集計時には「れいわ新選組」から「山本太郎」が立候補しているはずなので集計結果が大きく変わる見込みである。

分析軸について

この稿の結びとして、定性的な観点からの分析軸について解説しておく。
政党別集計結果(※グラフ1)には、アクティブ度という指標を設けているが、これは【全メディア流通量÷ニュースメディア流通量】で算出した数値であり、数値大=ユーザー主体、数値小=ニュース主体であることを、相対的に表現することを目的としている。

参考情報

調査対象「各党発表政党別候補者(2022年4月30日時点)」

グラフ1「候補者別流通量トップ10」

引用「毎日新聞 2022/4/16 18:18」

mainichi.jp

 

グラフ2「政党別流通量およびアクティブ度」